映画『何者』の感想と就活生の時の僕の話(※微ネタバレあり)

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シン・ゴジラや闇金ウシジマくんを見に行った時の予告編とフォロワーさんの方々が感想を述べていてので興味を持った映画。(あと佐藤健くんと菅田将暉くんの仮面ライダー見たさ)

『何者』の感想を一言で言えば『面白いけど胸糞悪い』

※以下いくらかネタバレを含みます。

『何者』の作者って何者?

『何者』の作者である朝井リョウさんは『桐島、部活やめるってよ』で直木賞を受賞した作家さんです。

その後映画が公開されたことで一躍有名になりました。

その朝井リョウさん原作の小説『何者』が映像化したのが本映画です。(※映画との変更点が多数あり映画を見た後でも楽しめるようです。

主要な登場人物の紹介

二宮拓人:佐藤 健

冷静分析系男子。斜に構える感じの青年。大学では演劇部に所属し鳥丸ギンジと切磋琢磨しているもののある日を境に決別。光太郎とは同じアパートでルームシェアをしている。

神谷光太郎:菅田 将暉

天真爛漫系男子。拓人とルームシェアをしているバンドマン。明るくコミュ力はあるもののどこか抜けている。音楽系は目指さず出版社を目指す。瑞月とは過去に交際していた。

田名部瑞月:有村 架純

地道素直系女子。拓人と光太郎とは飲み会で、理香とは留学時代の知り合う。『就活対策本部』のきっかけと言っても過言ではない人物。

小早川里香:二階堂 ふみ

意識高い系女子。頑張っているところを度々ツイッターにアップしたり、OB訪問頑張っているアピールしたりと典型的な意識高い系の女の子。隆良と同棲している部屋が就活対策本部。

宮本隆良:岡田 将生

空想クリエイター系男子。『これからは個の時代だよ』と言い放ち就活を否定する。鳥丸ギンジとはビジネスの付き合いがある。拓人に言わせれば『鳥丸ギンジと同じ寒いやつ』。

サワ先輩:山田 孝之

達観先輩系男子。理系の大学院生。拓人とは演劇部で知り合いバイト先を紹介する。達観系の称号は伊達ではなく拓人が鳥丸ギンジを気にしている様子を察して劇を見ることを勧めたりする。

あらすじ

youtu.be

 

主人公の拓人と留学帰りの瑞月が光太郎の引退ライブを見ているところから物語は始まる。

ライブが終わり拓人が家に帰ると光太郎は洗面所で髪の毛を黒色に染めすっかり就活に向けて準備をする。

ある日二人が部屋でくつろいでいるとおもむろに瑞月が部屋に訪れて、留学時代の友人の里香が一つ上の階に住んでいるので『就活対策をしよう?』と二人を理香の部屋に誘う。里香の方も『ここを就活対策本部にしない?』と提案。拓人と光太郎の部屋のプリンターが故障していたため二人も快諾する形で就職対策本部が結成される。

 

そこへ隆良がそこへ帰宅。初対面の印象や、就活を『流れに乗った生き方』と否定する様子、意識が高そうなツイートの数々を見て、拓人がかつて一緒に活動し、ケンカ別れした『劇団プラネット』の相棒、鳥丸ギンジと似たような嫌悪感を感じる。

拓人がサワ先輩の家でエントリーシートを書いているとサワ先輩から、烏丸ギンジが立ち上げた『毒とビスケット』の話題を振られ、拓人は『あいつ就活もしないでなにやってんだと』と心の内で馬鹿にする。

 

拓人が筆記試験を受けた会場で瑞月と遭遇、二人で話しているところに就活を否定していた隆良も何故か私服で試験会場に居た。(隆良側は二人には気づいていない)しかも午後の試験から1時間以上早く。

その帰り道、瑞月は拓人へ、父の浮気により母は家を出て今後二人でやっていかなければならず、そのためには社宅完備している福利厚生がしっかりした企業への内定を取らなければならないことを打ち明ける。

一方光太郎も苦手なWEBテストこそ同居人の拓人に力を借りるものの面接は持ち前のコミュ力と出版業界に入りたいという意思から着々と選考を進める。

それぞれの思惑がありつつも着々と進んでいく就活戦線!(ここから先は是非とも映画館で見てほしいと思います。

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本映画が胸糞悪く感じた理由(微ネタバレあり)

冒頭でも書いた通り映画『何者』はすこぶる面白い反面すこぶる胸糞悪い映画でした。あの就活対策本部は新卒就活をしていたときののかつての自分を投影したような気分がしたからです。

就活仲間は欲しいけど自分より先に内定が出てほしくない

就活したことはある人は分かると思いますが、今まで遊んでいたのに急に就活をするとなると少なからず不安がありませんか?で、その不安を解消するには同じく就活している人たちと仲良くなりチームを結成しませんでした?

ですがその集団で行動している人が自分より早く内定が出たり、内定先が誰もがうらやむ大手だと嫉妬しませんか?

少なくともかつての僕は不安を解消するために就活戦線をしてなれ合っていましたし、その戦線メンバーが先に大手企業に内定取得したら妬む気持ちがありました。

そのとき妬んだ人は未だにちょくちょく会ったりしていますが今となっては『あーやっぱりこいつは大手に決まるような人間だわ』と素直に感服しています。

先に内定が出た仲間の評判が悪いと安心する

就活仲間の内定先を聞けば一目散に評判をスマホで調べました。調べた会社の評判が良くなければそれだけでほくそ笑んでいました。

言い訳になってしまいますが当時就活が上手くいっていなくて精神的に病んでいました。

里香みたいなやつが嫌いだった

自分の周りにもいた里香みたいな意識の高い人。口を開けばOBOG訪問がどうとか、自作の名刺がどうとか、○○ナビのエントリーするをひけらかして『自分頑張ってます』感を出す癖にその割には結果が出ていない奴が当時は嫌いでした。

劇中で里香が言っていましたが『頑張ってるアピールをして自分を必死に振るい立たせている』という心境が理解できないでいました。

隆良みたいな考え方が根底にあった

就活直前までは金髪ピアスだったり、ずっと遊び惚けていたり、講義には出席せず常に旅をしていた、しょっちゅう恋人を変えているような、良くも悪くも個性的なメンツが就活が就活が解禁されるとなると揃いも揃って就活マニュアルに書いてあるような人事受けがよさそうないい子ちゃんを装うのが耐えられなかった。

なんかみんな就活に流されている感じがしました。

かと言って烏丸ギンジみたいな生き方を否定していた

そうやって均一化された就活生になるのが嫌な反面、烏丸ギンジみたいに自分が本当にやりたいことを追い求めている人に否定的でした。

拓人みたいに個人Lineで心中を吐露することはありませんでしたが、『そんなんでやっていけるわけないだろ』『あいつは馬鹿か?』と最近よく耳にするレールから外れた生き方を頭ごなしに否定していました。

内定が出ること=何者になること、ではない

光太郎『内定って丸ごと自分が肯定される、足が速いとかといっしょで就活が得意なだけでなにもなれた気がしない』と劇中で発言します。

当時の僕は行きたいところには行けないものの内定自体は出ました。内定が決まると本当に自分が肯定されたかのような錯覚に陥りました。

光太郎は何者にもなれていないことに気付いていましたが当時の僕は気づけなかったです。

本当に大事なのは内定を得ることではなく、内定が出た会社でどのように働くかどのようスキルを得て何者かになることのはずですがそんな考えはありませんでした。

おわりに

何度も言いますが私は映画『何者』を見て就活していた時の僕を思い出してあるあると共感しつつも胸糞悪くなりました。あれはかつての自分そのものでした。

たぶん就活経験者は少なからず思うことがあると思いますので映画館に行ってこの気持ちを共有しましょう。またこれから就活する人・している人にも考えることがあるかと思います。

多少のネタバレしましたが本当の衝撃展開はラスト20分です。

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