「自分に自信がないから、恋愛に踏み出せない」——この状態で検索すると、たいてい「まず自分を好きになりましょう」「自己肯定感を高めましょう」という話が出てきます。
ただ、これを読んで実際に動けるようになった人がどれだけいるのか、僕は疑っています。
先に結論を書きます。自信は、動く前につけるものではなく、動いた結果として後からついてくるものです。順番が逆になっているせいで、いつまでも準備段階から抜けられない人がかなり多いと思っています。この記事でわかることは次の3つです。
- 「自信をつけてから」がうまくいかない理由
- 自信がない状態のまま動くための具体的なやり方
- それでも先に直しておいたほうがいいこと
僕は20代の頃かなりモテない側で、そこから5年以上かけて街コン・相席・マッチングアプリを試してきました。恋愛コンサルではないので、テクニックの話はしません。自信がないまま動いていた側の話として読んでください。
「自信をつけてから動く」がうまくいかない理由
理由は単純で、自信は成功体験からしか生まれないからです。
恋愛における成功体験とは、マッチした、会えた、また会いたいと言われた、といったものです。これらは全部、動いた後にしか手に入りません。つまり——
自信がないから動けない → 動かないから成功体験がない → 成功体験がないから自信がつかない
この輪から抜けるには、どこかで「自信がないまま動く」しかありません。順番として、そこ以外に切れる場所がないからです。
自己肯定感を高める本を読んでも、この輪の外側にいる限り状況は変わりません。読んでいる間は少し前向きになりますが、翌週には元に戻ります。何も起きていないからです。
自信がない状態は、実は珍しくない
数字を1つだけ置いておきます。国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)によると、18〜34歳の未婚男性のうち交際経験があるのは60.0%でした。約4割は交際経験がありません。
この調査は35歳以上を含まないので30代全体の数字ではありませんが、少なくとも「経験がなくて自信が持てない」という状態が特殊ではないことは言えます。
自信がないのは性格の欠陥ではなく、単に結果が出た経験がないからです。それは今から作れます。
自信がないまま動くための具体的なやり方
精神論では動けないので、「自信が要らない環境から始める」という設計の話をします。
1. 断られたときのダメージが小さい場所を選ぶ
自信がない人にとって一番きついのは、目の前で反応が薄いことです。
僕は街コンに10回ほど行きましたが、ある回では非常にモテる男性が一人いて、その場の女性陣がほぼ全員その人に集中し、僕を含めた他の男性は完全に蚊帳の外になりました。リアルの場は、同席している男性との比較がその場で起きます。しかもその場から逃げられません。
自信がない状態でこれを何度も食らうと、自信がつくどころか削られます。順番として、まず「反応がなくても画面を閉じれば終わる」場所から始めたほうがいいと思っています。マッチングアプリはその条件を満たします。
2. 一人に賭けない
自信がないときほど、たまたま反応をくれた一人に強く執着しやすくなります。ここが一番危ないところです。
僕自身、昔は「女性は大事にしないといけない」「頑張って好かれないといけない」という意識が強すぎて、相手の反応が薄いのに一人で必死になっていました。指定されたそこそこ高いレストランで全額奢って、そのままフェードアウトされたこともあります。
今は、明らかに自分に興味がなさそうな相手を過度に追いかけないほうがいいと思っています。これは「冷たくしろ」という話ではなく、相手の反応が薄いのに自分だけ必死にならなくなったという自分の変化です。一人に賭けなくなると、断られたときのダメージも自然に小さくなります。
3. 最初の数ヶ月は「結果を出す期間」だと思わない
期待を持たせずに書きます。僕はマッチングアプリを始めて半年ほど、マッチ数は5件くらいでした。
雨の日に待ち合わせ場所まで行ったら相手にブロックされていて、現地で初めてドタキャンだと気づいたこともあります。当時は写真もプロフィールも深く考えずに設定していたので、今振り返れば結果が出なくて当然でした。
ここで大事なのは、始めてすぐ反応がないことを「やっぱり自分はダメだ」と受け取らないことです。実際に足りなかったのは人格ではなく、写真とプロフィールと、いいねを送る相手の選び方でした。全部あとから直せる部分です。
最初の数ヶ月は、結果を出す期間ではなく自分の何を直すべきか観察する期間だと思っておくくらいでちょうどいいです。
それでも、先に直しておいたほうがいいこと
「自信をつけてから」は不要だと書きましたが、見た目だけは先に直しておく価値があります。
髪型、眉毛、服装、体型、毛の処理、清潔感。理由は精神論ではなく、相手がいなくても今日から一人で着手できるからです。自信がない状態で一番きついのは「何から手をつければいいか分からない」という手詰まり感なので、一人で完結する行動から入れるのは大きいと思います。
髪については、ずっと短髪だった人なら一度ある程度伸ばしてみるだけでも雰囲気が変わる可能性があると感じています。これは自分が感じたことで、「長髪ならモテる」という一般化ではありません。
そして見た目を整えると、副次的に「これだけやったんだから」という足場ができます。これが結果的に、動き出すときの心理的なハードルを下げてくれます。自信をつけようとして自信がつくのではなく、手を動かした事実が残るという意味です。
自信がないことは、必ずしも不利ではない
最後に1つ。自信がない人にありがちな傾向として「相手の反応をよく見る」というものがあります。これ自体は悪いことではありません。
僕が恋活を続けて重要だと感じるようになったのは、相手に何が刺さるのかを考える力です。この人は何を求めているのか、何に興味がありそうか、自分に対する温度感はどのくらいか。一方的に覚えたテクニックを当てはめるより、相手の反応を見ながら考えるほうがうまくいきます。
自信満々で自分の話ばかりする人より、相手をよく見ている人のほうが、結果的に噛み合う相手を見つけやすいと思っています。直すべきなのは「相手を見る癖」ではなく、「見すぎて動けなくなること」のほうです。
「彼女いない歴=年齢」という状態から始める場合は彼女いない歴=年齢の30代がやるべきこと、何をどの順番でやるかは30代・恋愛経験なしの男性がまずやることにまとめています。
まとめ
- 自信は動く前につけるものではなく、動いた結果として後からついてくる。順番が逆だと準備段階から抜けられない
- 「自信がないから動けない → 動かないから成功体験がない」の輪は、どこかで自信がないまま動く以外に切れない
- 第16回出生動向基本調査(2021年)で18〜34歳未婚男性の交際経験ありは60.0%。経験がなくて自信がない状態は珍しくない
- 自信が要らない環境から始める。断られてもダメージが小さい場所を選び、一人に賭けない
- 最初の数ヶ月は結果を出す期間ではなく、写真とプロフィールを直すための観察期間
- 見た目だけは先に直す。相手がいなくても一人で着手できて、手を動かした事実が足場になる
僕も最初の半年はマッチ5件で、その間ずっと自分に問題があると思っていました。実際に足りなかったのは自信ではなく、回数と、直せる部分を直す作業だけでした。


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