「彼女が欲しい。正直、誰でもいい」——ここまで来ている人の切実さは、たぶん本人にしか分かりません。
先に結論を書きます。「誰でもいい」という状態で動くと、うまくいかない形がほぼ決まっています。相手に伝わるからです。そして「誰でもいい」の正体は、たいてい「相手がどうでもいい」ではなく「とにかく選ばれたい」です。この記事では、その状態のまま動くと何が起きるかと、そこから抜ける方法を書きます。
- 「誰でもいい」が相手に伝わる理由
- その状態で僕が実際にやった失敗
- 「誰でもいい」から抜けるための、たった1つの基準
僕は20代の頃かなりモテない側で、マッチングアプリを始めて半年でマッチ5件という時期がありました。その頃の僕は、まさに「誰でもいい」状態でした。だからこの記事は、上から目線ではなく、当時の自分に向けて書いています。
「誰でもいい」は相手に伝わる
不思議なことに、「誰でもいい」と思っている人ほど、相手から選ばれにくくなります。理由は単純で、「誰でもいい」は「あなたでなくてもいい」と同じ意味だからです。
相手は、自分が見られているかどうかをかなり敏感に察知します。プロフィールを読んでいない、質問が定型的、相手の話に反応がない——こうした細部に「誰でもいい」は出ます。本人は必死なのに、相手からは「この人、私のこと見てないな」と映る。ここが一番きついすれ違いだと思います。
僕が「誰でもいい」状態でやった失敗
当時の僕は、「とにかく女性に好かれないといけない」という意識が強すぎました。具体的にはこういうことが起きました。
ある女性が指定したそこそこ高いレストランに行って、全額奢りました。相手が誰であれ、とにかく好かれようとしていたからです。そのあと、普通にフェードアウトされました。
別の相手とは、雨の日に待ち合わせ場所まで行ったら、実はアプリでブロックされていて、現地に着いてから初めてドタキャンだと気づきました。
今振り返ると、どちらも相手を見ていなかったのが原因だと思います。相手が自分に興味があるかどうかを見ずに、ただ「好かれたい」だけで動いていた。「誰でもいい」の実態は、これでした。
「誰でもいい」の正体は「選ばれたい」
「誰でもいい」と言う人は、本当は相手がどうでもいいわけではないと思います。「誰かに選ばれたい」という気持ちが強すぎて、選ぶ側に回れていないだけです。
恋愛は相手がいることなので、相手にも選ぶ権利があり、自分にも選ぶ権利があります。この両方が成立して初めて関係が始まります。「誰でもいい」は、自分の選ぶ権利を放棄している状態です。選ぶ権利を放棄した人は、相手からも選ばれにくくなる。ここが構造だと思っています。
「誰でもいい」から抜けるための、たった1つの基準
「理想の相手を決めろ」とは言いません。それができるなら「誰でもいい」にはなっていないからです。
代わりに、僕が途中から変えた基準を1つだけ書きます。
「自分が相手を好きか」ではなく「相手から見ても、自分が選択肢に入りそうか」でいいねを送る。
年齢、住んでいる場所、趣味、休日の過ごし方、恋愛への温度感。この辺りが噛み合いそうな相手にだけ送る。これは妥協ではありません。お互いに興味を持てそうな相手に絞るという意味です。
この基準に変えてから、結果が変わりました。理由は、噛み合う相手とは会話が自然に続くからです。「誰でもいい」で手当たり次第に送っていた頃は、噛み合わない相手に必死になって、消耗して終わっていました。
「誰でもいい」から抜けるのは、実際に会ってから
もう1つ、当時の自分に言いたいことがあります。「誰でもいい」は、実際に会うまで消えません。
頭の中だけで「好みを持とう」としても無理です。今の彼女と会ったとき、よく笑う、リアクションがいい、話していて自然に楽しい——プロフィールでは分からなかった部分が出てきて、その時点で「この人がいい」に変わりました。それまでやり取りしていた他の人へのメッセージに、あまり身が入らなくなりました。
「誰でもいい」が「この人がいい」に変わるのは、会ってからです。だから、会う回数を増やすこと自体が、この状態から抜ける手段になります。
動くなら、どこから
「誰でもいい」状態の人にとって、街コンや相席はかなりきついと思います。その場での比較が露骨に出ますし、反応が薄くてもその場から逃げられません。「誰でもいい」の焦りが、その場でさらに悪い方向に出やすい。
マッチングアプリなら、反応がなくても画面を閉じるだけで終わります。そして上の基準——相手から見て自分が選択肢に入りそうか——を、プロフィールを見ながら落ち着いて判断できます。焦っている状態の人ほど、落ち着いて選べる場所から始めたほうがいいと思っています。
ただし、始める前に見た目とプロフィールは整えてください。ここを飛ばすと、僕の最初の半年と同じことになります。
何から手をつけるかは30代・恋愛経験なしの男性がまずやること、「分からない」の中身を分けたい場合は彼女の作り方がまったく分からない人へにまとめています。
まとめ
- 「誰でもいい」は「あなたでなくてもいい」と同じ意味で、相手に伝わる
- その状態で動くと、相手を見ずに好かれようとして消耗する。僕はそれで奢ってフェードアウトされた
- 「誰でもいい」の正体は「選ばれたい」。自分の選ぶ権利を放棄すると、相手からも選ばれにくくなる
- 基準は1つだけ。「相手から見ても自分が選択肢に入りそうか」でいいねを送る。妥協ではなく、噛み合う相手に絞ること
- 「誰でもいい」が「この人がいい」に変わるのは、実際に会ってから。会う回数を増やすこと自体が抜け道
- 焦っている状態ほど、落ち着いて選べる場所から始める
「誰でもいい」と思えるほど切実なら、動く力はもうあります。向ける方向を変えるだけだと思っています。


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