「30代になったけど、まともに恋愛したことがない」——そう思って検索したとき、出てくる記事がどうも自分向けじゃない、と感じたことはないでしょうか。
先に結論を書きます。30代で恋愛経験がない人がまずやるべきなのは、会話術やLINEのテクニックを覚えることではなく、「見た目を整える」→「出会いの母数を増やす」→「会話は場数で慣らす」という順番を守ることです。この順番を逆にすると、練習相手がいないまま会話術だけ本で覚えることになって、いつまでも実戦に入れません。この記事でわかることは次の3つです。
- 30代で恋愛経験がない男性が実際どのくらいいるのか(公的調査の数字)
- 検索して出てくる記事が自分に刺さらない理由
- 経験ゼロの状態から、最初の1ヶ月で何をすればいいのか
先に立場を書いておくと、僕自身は恋愛経験がまったくのゼロだったわけではありません。ただ、20代の頃はかなりモテない側で、そこから5年以上かけて街コン・相席・マッチングアプリをひと通り試してきました。なので「経験ゼロの当事者」としてではなく、「出会いの母数がほぼゼロだった側から始めた人間」として書きます。経験ゼロの人にしか分からない部分については、僕の体験としてではなく一般的な話として扱います。
30代で恋愛経験なしの男性は、実際どのくらいいるのか
国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)によると、18〜34歳の未婚男性のうち、これまでに異性との交際経験があるのは60.0%でした。単純に引き算すると、約4割は交際経験がないことになります。
注意点として、この調査の対象は18〜34歳の未婚者で、35歳以上は含まれていません。なので「30代全体の正確な割合」ではありませんし、10代・20代前半も母数に入っています。ただ、少なくとも「未婚男性で交際経験がない人は、まったく珍しい存在ではない」ことは、公的な調査の数字として言えます。
ネット上では「30代で恋愛経験なしは異常」「やばい」といった言葉をよく見かけますが、数字を見る限り、そこまで特殊な状況ではありません。ここで自分を責めても何も前に進まないので、まずは事実として受け止めて次に行くのが早いと思います。
割合の数字をもう少し詳しく確認したい場合は30代で恋愛経験なしの男性の割合は?公的調査の数字で確認するに、「やばいのか」が気になっている場合は「恋愛経験ない男はやばい」は本当かにまとめています。
検索して出てくる記事が、どうも自分向けじゃない理由
「恋愛経験ない 男」で検索して、なんだかモヤっとした人は多いと思います。実際に検索結果を見てみると、上位に並ぶ記事の多くが女性向けに書かれたものだからです。
- 「恋愛経験がない男性の特徴7つ」
- 「恋愛経験が少ない男性への効果的なアプローチ方法」
- 「恋愛経験なしの男性に対する女性の本音」
これらは「そういう男性と関わる側の女性」に向けて書かれた記事です。当事者が読むと、自分が観察・分析される対象として扱われているように感じて、読んだあとに残るのは「で、自分は何をすればいいんだ」というモヤモヤだけになります。
残りの上位も、結婚相談所が書いた記事が中心です。悪い記事という意味ではないのですが、着地点が最初から決まっているので、「まず何から手をつけるか」の部分はどうしても薄くなりがちです。
なので、この記事では「特徴」や「女性の本音」の話はしません。手を動かす順番の話だけ書きます。
順番を間違えると詰む|見た目 → 出会いの母数 → 会話
恋愛経験がない状態から始めるとき、多くの人が最初に手を出すのが「会話術」や「LINEの返し方」です。でもこれ、順番としては最後でいいと僕は思っています。
理由はシンプルで、会話術を覚えても、話す相手がいなければ一生使えないからです。逆に相手がいれば、会話は場数である程度なんとかなります。優先度をつけるならこうなります。
| 順番 | やること | なぜこの順番か |
|---|---|---|
| ① | 見た目を整える | 一番コスパがよく、相手がいなくても今日から着手できる |
| ② | 出会いの母数を増やす | ここがゼロだと、他をどれだけ磨いても結果が出ない |
| ③ | 会話・メッセージに慣れる | ①②があって初めて練習できる。順番が最後なのはそのため |
① 見た目:昔の自分に最初にアドバイスするならここ
もし過去の自分に一つだけアドバイスできるなら、僕は迷わず見た目の話をします。具体的には、髪型・眉毛・服装・体型・毛の処理・清潔感あたりです。
髪については、ずっと短髪だった人なら、一度ある程度伸ばしてみるだけでも雰囲気がかなり変わる可能性があると感じています。これは僕自身が感じたことなので、「長髪ならモテる」という一般化ではありません。ただ、自分でも驚くくらい印象が変わることはあります。
見た目の話が最初に来る理由は、相手がいなくても、今日から一人で始められるからです。恋愛経験がない状態だと「まず何をすればいいのか分からない」という手詰まり感が一番きついので、一人で完結する行動から着手できるのは大きいと思います。
② 出会いの母数:ここが本丸
身も蓋もない話ですが、出会いがゼロなら、会話術以前に何も起きません。恋愛経験がない人の多くは、能力の問題ではなく、単純に異性と接する回数がこれまで少なかっただけ、というケースが多いと思っています。
そして30代になると、この母数が自然に増えることはほぼありません。周りは結婚していき、紹介の話も減り、仕事は忙しくなる。意識して動かないと、1年が普通にゼロで終わります。
③ 会話:最後でいい
会話やメッセージは、正直なところ本を読んでもあまり身につきません。実際に何度かやり取りして、うまくいかなくて、次はこうしてみよう、を繰り返すほうが早いです。だからこそ、①と②を先に済ませて「練習できる状態」を作るのが先です。
恋愛経験ゼロの人にこそ、マッチングアプリが向いている理由
②の「出会いの母数を増やす」を実行するとき、街コン・合コン・相席・婚活パーティーといった選択肢もあります。僕自身、街コンには10回ほど、相席系にも10回ほど行きました。
ただ、恋愛経験がない状態から最初に踏み出す場所としては、これらはかなり難易度が高いと思っています。理由は3つあります。
1. その場での男性同士の比較が露骨に出る
これは実際に経験したことですが、ある街コンで非常にモテる男性が一人いて、その場の女性陣がほぼ全員その人に集中し、僕を含めた他の男性が完全に蚊帳の外になった回がありました。リアルの場は、同席している男性との比較がその場で起きます。経験が少ない状態でこれを何度も食らうと、単純に心が持ちません。
2. 失敗したときのダメージが大きい
対面で反応が薄かったり無視されたりすると、その場から逃げられません。アプリなら、反応がなくても画面を閉じるだけで終わります。この差はかなり大きいです。
3. 場数を踏むのに時間もお金もかかる
街コンや相席は1回ごとに参加費と移動時間がかかります。経験を積むために回数をこなしたいのに、1回のコストが高い。アプリなら家にいながら、通勤中でも、寝る前でもやり取りができます。
つまり、マッチングアプリは「上級者向けの効率的な手段」ではなく、むしろ経験が少ない人が場数を踏むための場所として向いていると思っています。相手も出会いを目的に登録しているので、「そもそも恋愛対象として見てもらえるかどうか」という一番手前の関門がない状態から始められるのも大きいです。
ちなみに僕自身は複数のアプリを使いましたが、今の彼女と実際に出会えたのはPairsでした。ただこれは「Pairsだから彼女ができた」という話ではなく、たまたま今回はPairsで相性のいい人に出会えた、というだけの話です。
僕がマッチングアプリで最初に失敗したこと
アプリを勧めておいて何ですが、僕も最初からうまくいったわけではありません。始めてから半年ほど、マッチ数は5件くらいでした。
しかもその数少ないチャンスも、うまくいきませんでした。雨の日に待ち合わせ場所まで行ったら、実は相手にアプリをブロックされていて、現地に着いて初めてドタキャンされたと気づいたことがあります。別の相手とは、女性が指定したそこそこ高いレストランに行って全額奢ったのに、そのあと普通にフェードアウトされました。
今振り返ると、当時の僕は「とにかく女性に好かれないといけない」という意識が強すぎました。写真もプロフィールも深く考えずに設定していて、相手に合わせて頑張りすぎる方向に力を使っていた。そりゃ結果も出ないよな、と思います。
ここから変えたのは、大きく2つです。一つは見た目とプロフィールを本気で整えたこと。もう一つは、いいねを送る相手を変えたことです。それまでは単純に「かわいい」と思った人ばかりにいいねを送っていましたが、途中から「相手から見ても自分が選択肢に入りそうか」を考えるようになりました。年齢、住んでいる場所、趣味、休日の過ごし方、恋愛への温度感。これは妥協という意味ではなく、お互いに興味を持てそうな人に絞る、という意味です。
恋愛経験がない状態でアプリを始めると、最初はほぼ確実に反応が返ってきません。でもそれは人格の問題ではなく、多くの場合は写真とプロフィールと、いいねを送る相手の選び方の問題です。ここは後から直せます。
恋愛経験がないことは、プロフィールに書くべきか
これはよく検索されている疑問ですが、僕の考えは「わざわざ自分から書かなくていい」です。
プロフィールは自己申告書ではなく、相手が「この人と話してみたいか」を判断する材料です。そこに恋愛経験の少なさを書いても、相手が得られる情報は増えません。嘘をつく必要はまったくありませんが、聞かれてもいないことをマイナス方向に先出しする必要もない、という話です。
実際に会って親しくなってから聞かれたときに、普通に答えればいいと思います。その段階まで進んでいれば、相手はもう「経験の有無」以外の部分であなたを見てくれています。
それより、プロフィールに書くべきなのは「一緒にいるとどんな時間になりそうか」が伝わる情報です。休日に何をしているか、どんな店が好きか、仕事はどんな感じか。この辺りが具体的に書いてあるほうが、経験の有無よりずっと反応に影響すると感じています。
最初の1ヶ月にやることリスト
何から手をつけるか迷ったら、この順番でいいと思います。
- 髪を切りに行く(美容室で「どうするのがいいか」を相談する)——自分で決めようとしない
- 眉を整える——ここだけで印象がかなり変わる
- 清潔感の底上げ——肌、爪、服のシワ、靴。派手さより清潔さ
- 服を一式そろえる——自分のセンスに自信がないなら、店員に全身見てもらうほうが早い
- その状態で写真を撮る——ここまで来て初めて写真を撮る。順番が逆だと撮り直しになる
- アプリに登録して、プロフィールを埋める——空欄を残さない
- いいねを送る相手を「お互いに興味を持てそうな人」で選ぶ
1〜5だけで数週間かかりますが、ここを飛ばしてアプリだけ始めると、僕の最初の半年と同じことになります。先に整えてから始めたほうが、結果的に早いです。
ここから先、実際に出会ってから付き合うまでの流れは30代の彼女の作り方|出会ってから付き合うまでに実際にやったことに書いています。
「彼女いない歴=年齢」という状態から始める場合は彼女いない歴=年齢の30代がやるべきことのほうが近いと思います。
「自信がないから動けない」で止まっている場合は恋愛に自信がない男性へ|自信をつけてから動くと一生動けないのほうが近いと思います。
まとめ
30代で恋愛経験がない状態から始めるときのポイントを振り返ります。
- 第16回出生動向基本調査(2021年)では、18〜34歳の未婚男性で交際経験があるのは60.0%。交際経験がない人は珍しい存在ではない
- 検索上位の記事は女性向けか結婚相談所のものが多く、当事者が「何をすべきか」を知るには物足りない
- 順番は「見た目 → 出会いの母数 → 会話」。会話術から入ると、練習相手がいないまま止まる
- 街コンや相席はその場での男性同士の比較が露骨に出るため、経験が少ない段階では負担が大きい
- マッチングアプリは失敗のダメージが小さく、家で場数を踏めるので、最初の一歩に向いている
- 恋愛経験の少なさをプロフィールに自分から書く必要はない。書くべきは「一緒にいるとどんな時間になりそうか」
僕自身、最初の半年はマッチ5件でした。そこから見た目とプロフィールを整えて、いいねを送る相手の選び方を変えて、ようやく人並みに会えるようになりました。恋愛経験がないことそのものより、直せる部分を直さないまま回数だけ重ねることのほうが、遠回りになると思っています。


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